2022.03.04
その転職、前向き?後ろ向き?どっち?
リージョナルキャリア大阪のコンサルタント、吉田です。今回は、転職理由の伝え方やポイントについてお伝えできればと思います。
転職理由は『後ろ向き』な人が多い
日々、転職活動のお手伝いをさせていただいていると、「業界の不振・先行き不安」、「給与が上がらない」、「頑張っているのに評価されない」、「経営層や上司と仕事に対しての意見が合わない」といった『後ろ向き』な理由で転職を考え始める方がほとんどではないかと感じています。
一方で企業側は、基本的には『前向き』な転職理由が好きな傾向にあります。そのため『後ろ向き』な理由を持つ転職希望者は、企業側に「困難な時に何も行動できない人ではないか」、「権利ばかりを主張する人ではないか」、「客観的に自己評価ができない人ではないか」などと、ネガティブなイメージを持たれないように本音の理由を隠し、浅い転職理由を作り上げてしまうことがあります。
そして、いざ面接を受けてみると面接官に深掘りをされて、「本音が見えない」、「何か隠しているのではないか」と疑われ、話の辻褄が合わないような回答を繰り返し、結局面接で落ちてしまうのです。
私たちはU・Iターン転職を支援していることもあり、「親の事を考えると地元に帰りたい」、「子育てがしやすい環境に移住したい」といった地域間の移動を転職理由の最初にお話いただくことも多くあります。この場合は、たとえ『後ろ向き』な理由が裏にあったとしても面接官に「仕方ないね」と思われやすかったりもするのですが、上手な面接官ですとしっかり裏のテーマまで掘り下げられてしまいます。
後ろ向きな転職理由を『前向き』に表現するためには
問題は『後ろ向き』な理由のままで思考が止まったままだと捉えられている、というところにあるのではないかと思います。
現在の働き方に不満があること自体は、転職理由として全く問題のないことだと思います。ただ、その不満に対してこれまでどのように取り組み、解決しようとしてきたかを振り返ってみてください。その中で、ご自身が問題解決の為に動いたことがあれば、その行動プロセスを具体的に述べ、「ここまでやったが解決しなかった」と転職理由としてお伝えいただければ良いのではないかと思います。
それ以外の方法としては、その転職理由について繰り返し考え、将来像や本来の目的をより明確にすることも大切かと思います。なぜそのような状況になっているか、という要因を探っていけば、「何をしたいか」、「どうなりたいか」につながり、『前向き』な表現に変換できる可能性があります。
転職理由に対してのゴール設定を
個人的には、入社後のギャップをなくすため、ある程度本音の部分を企業側に伝えたほうが良いのではないかと考えています。
例えば、本音の転職理由が「残業が月に40時間あり多すぎる」という方が、「月40時間程度はそんなに多くない。何が大変なの?」という考えのA社と、「それは多すぎる」と捉えるB社を受けた場合、間違ってA社に入ってしまうと、問題は解決されず、入社後にまた転職を考える機会が来る可能性が高まってしまいます。
転職することをゴールとするのではなく、情報収集をしっかり行い、自身の悩みや問題の解決が可能な企業選びをすることが大切です。
転職理由の伝え方や企業選びにお困りの際は是非ご相談ください。
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