2021.09.14
内定承諾後から入社までの流れについて(期間を空けない転職の場合)
リージョナルキャリア大阪の吉田です。
お手伝いさせていただく転職者の方からは内定承諾後から入社までの流れについて質問をいただくことが良くあります。
今回は在籍中に転職活動をされて期間を空けずに次の転職先に入社する場合の内定承諾後から入社までの流れについてまとめさせていただきます。
「内定承諾後から入社までの流れ」
退職の意思表示と退職交渉
転職先の企業からの内定を承諾したら、直属の上司に退職の意思を伝えます。円満退職のためにも、2ヶ月前~1ヶ月半前には退職を申し出るのが一般的ですが、業務の引継ぎ等についてなど現職企業と相談しながら退職日を決めていくことが一般的です。
ただし、内定先企業と面接時に入社日について話をしている場合や、内定通知書に入社日の記載がある場合など、その入社日と大きくずれないように交渉をし、場合によっては内定先企業と相談する事が大切です。
法律では、申し出から最短2週間で退職が認められていますので、退職交渉が難航した場合は、粘り強く交渉を続けることが大切です。
現職企業の方を気にし過ぎて入社日を遅らせることを優先する方がいますが、場合によっては転職先での印象を悪くしたり、交渉事をまとめることが出来ない人材と入社前に評価を落としてしまう事がありますので、転職先の意向も確認しながら優先順位を間違えないようにしましょう。
退職願の提出、業務の引き継ぎ
上司や人事と相談の上、退職日を決めたら必要に応じて「退職願」を提出し、受理されたら退職日や有休消化日等を意識して、業務の引き継ぎに取りかかります。後任者にスムーズに業務が引き継げるように、資料の整理や仕事の状況などをまとめておきましょう。
退職当日
退職(最終出社日)当日は、退職後に必要となる書類(雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳など)を受け取ったり、会社から貸与された備品(入館証、PC、携帯電話、名刺、健康保険被保険者証など)を返却します。
また、社内の関係部署への挨拶も忘れないようにしましょう。
源泉徴収票については退職のタイミング、もしくは退職した年の12月に発行されます。ほとんどの場合、転職先の会社から「前の会社の源泉徴収票を提出してください」と言われますので、あらかじめ手配しておきましょう。
転職先への入社準備
入社日までに転職先から郵送やメールで必要書類などの提出を求められるので、漏れがないように準備を進めましょう。現職の会社から受け取って転職先に提出する書類も多いので、受け取りや手続き忘れ、紛失等がないように注意しましょう。
場合によっては入社前に提出を求められるものもあります。期日に間に合うよう余裕を持って準備してください。
多くの企業では、以下3つの提出を求められます。
・年金手帳
・雇用保険被保険者証
・源泉徴収票
(その他、健康診断書、入社承諾書、身元保証書などを求められることもあります。)
以下は、転職先に入社後に、記入・提出が必要な書類です。
・扶養控除等申告書
・健康保険被扶養者異動届
・給与振込届出書
その他
・住民税の支払い
住民税の支払手続きは、退職月によって多少変わります。退職月が6~12月だった場合は退職月分までの住民税は前職の給与から天引きされますが、その後は徴収票に従って自分で納めることになります。
市から支払い用紙が送られてきますので期限までに支払えば大丈夫です。
・確定拠出年金について
現職で企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している場合は、上記に加えて企業型DCに関する手続きが必要です。事前に転職籍の制度を確認した上で現職の担当部署に確認してください。
転職活動自体も大変ですが、転職先が決まったら決まったで、入社までにやるべきこともたくさんあります。忘れずにチェックをしておいてください。
必要書類の受け取りや準備は余裕をもって完結される方が多いですが、退職交渉については現職と転職先双方の都合もありますので事前に予測をしながら転職活動を進めて行くことをお勧めします。
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